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飯盒

飯盒

焚き火では威力を発揮することのできるハンゴウでも、ツインバーナーやコンロといった火では非効率になってしまいます。そのため、最近ではキャンプ道具として扱われる事も少なくなってしまいました。でも、簡単には自由に調節できない焚き火の火加減をし、すすだらけの飯盒で炊くご飯ってホントに美味しいんですよね。定番のカレーだって何倍も美味しく感じるから不思議です。


飯盒すいさんの楽しみ

形の不思議

焚き火でご飯を炊くための飯ごうは、不思議に曲がっていて、他の鍋と比べると高さがあるのが特徴ですよね。凹んでいるほうを「腹」といい、出ているほうを「背」といいますが、これは、焚き火で起こした火が内部の空間に効率よく伝わるように考えられている構造なんです。また、一気に沢山のハンゴウを火にかけても、並べる時に、背と背、腹と腹、というように吊るしておけば、熱が均等に伝わるようにもなっているんです。

炊飯だけど「すいさん(炊爨)」

「炊飯(すいはん)」とは、ご飯を炊くことをいいます。ですから「飯盒すいさん」というと、「飯盒でご飯を炊く」という意味です。そのため、キャンプへ行き飯盒を使って米を炊けば「はんごうすいさん」ですが、クッカーや鍋で米を炊くと「鍋すいさん」とか「クッカーすいさん」となります。しかし、キャンプやバーベキューでも、ご飯を炊く時にハンゴウが使われることが少なくなったため、「飯盒すいはん」か「飯盒すいさん」か、という疑問を持つ人も少なくなっているようですね。

ご飯を炊いてみよう!

使う前の準備と使い方

新品のハンゴウは、使う前にとぎ汁を煮込んで内側の表面をコーティングさせる必要があります。ます、普段よりしっかりといだ濃いとぎ汁を30分〜1時間程煮込みます。煮込んだらそのまま冷まして、とぎ汁が完全に冷め切ったら捨てて軽くゆすぎます。この作業を「あたり」といいますが、はんごうに限らず買ったばかりのアルミ製クッカーややかん等、色々な調理器具に応用することができるので覚えておきましょう。あたりをつけると、焦げ付きにくく水や米など中に入れるものとアルミが馴染みやすくなります。

米を研ぐ方法

飯ごうでご飯を炊く場合には、研ぎ方や水の計り方にもコツがあります。ハンゴウの内蓋は、すり切り一杯に米を入れると2合分になります。一般的なハンゴウでは最大4合まで炊くことができるので、内蓋を使った計り方を覚えておくと長期間のキャンプにも役立ちます。研ぎ方は、ハンゴウに水と米をいれ、米だけを手のひらでぎゅっと押し込みます。米が壊れない程度に押したら、指先で米をほぐすようにかき混ぜて底から攪拌します。水を替えて数回繰り返せば完了です。

炊き方

  • 研いだ米を飯盒に入れ、米の分量にあわせて内側にあるメモリまで水を入れます。水を入れたら、20分程度つけておきましょう。
  • かまどの中の焚き火は、火を弱火に落とします。周りの石に網を渡してその上に飯盒をのせるか、飯盒の底に日が当たるくらいの高さに飯盒を吊って火にかけます。
  • 湯気がでて沸騰してきたら、木をくべて火の勢いを強くします。
  • フタの隙間からぐつぐつと音が聞こえて吹きこぼれてきたら、薪を数本取り除いて火力を弱火に落とします。フタが吹きこぼれで空いてしまわないように石などを載せておくのがポイントです。
  • 吹き零れてこなくなり、近づいた時にご飯の炊けるにおいがしてきたら、ふたを取って中の状態を確認します。プチプチという音がしていたら少し水を足してもかまいません。ご飯の表面に沢山の穴が空いていたら上手く炊けている証拠です。フタをしてから火からおろし、平らな岩などの上にひっくり返します。
  • 底についたススを枯葉などで拭き取ります。熱いうちに拭いておくと後片付けが楽になります。
  • 数分置いてからもとの状態に置きなおし、ふたをあけてご飯をかき混ぜて完成です。美味しく炊けたら、次に使うときのために水につけておくとキレイに洗いやすくなりますよ。